+--2009年10月26日--+

「背中の志ん生」古今亭円菊

背中の志ん生」読了。

「背中の志ん生」というのは、文字通り倒れて身体が不自由になった志ん生を弟子の円菊が寄席まで負ぶったことでもあるし、亡き後も円菊の背中に志ん生がいて見守ってくれているような気がするという意味でもあるんですね。

読んでいると、円菊がすご〜くいい人だという人柄が伝わってきて、だから心に秘めているけど、辛いこともいっぱいあったんだろうと思う。それでも、いい思い出の方が何倍も勝っているということなんだろうな。そういう関係を築けたのも、円菊の人柄ゆえのような。

「子どもがそのまま大きくなった大人」って、ある程度距離があれば微笑ましく思えるけど、実際に面倒見なければいけないとなったら大変だもんね。

もちろん、志ん生もそんな苦労に見合うものを弟子の円菊に教え伝えているわけで。円菊がまだ入って間もない頃だったからな、志ん生が「辞めてもいい、お前が弟子を辞めても社会でちゃんと通用する人間に作っておいてやるから」というようなことを言ったんだそうです。これは格好いいよなあ。私もこれくらい言える社長になりたいものです(笑)。

落語家円菊 背中の志ん生―師匠と歩いた二十年落語家円菊 背中の志ん生―師匠と歩いた二十年

この記事へのコメント
1. Posted by candy   2009年10月27日 09:44
 港区立みなと図書館では、本日(10月27日)より「港区の図書館を訪れた著名人 色紙と原稿展」を2階、参考資料コーナー前で開催しています。
 色紙や池波正太郎氏ほかの直筆原稿(『港区歳時記』の「序」)の展示をしています。色紙は、遠藤周作氏、大江健三郎氏ほか20枚以上をご覧いただけます。昭和30年代から三田図書館で開催されていた「著者を囲む会」が、みなと図書館(昭和54年開設)に引き継がれ、その会の折に頂いた色紙です。因みに、みなとでの第1回は当時新進気鋭だったつかこうへい氏でした。
 今回の展示で、一番古い色紙は、今年江戸東京博物館で「生誕80周年」を記念して展覧会が開催された著名な方の物です。サプライズとして、お名前は伏せます。おいでになられたときに、お確かめ頂ければと思います。
 展示は、11月30日(月)までを予定しております。
 今回の展示は、今日から始まった「読書週間」を記念して開催しております。
 ご無沙汰しておりますが、今回は図書館の行事のお知らせをさせて頂きました。ご興味があれば、是非ご来場ください。展示期間中のみなと図書館の休館日は、通常通り11月19日の第3木曜日のみです。 candy

 


2. Posted by ヘビーユーザー   2009年10月27日 10:00
何年か前の元旦浅草へ向かう途中で環国寺にお参りしましたら
紋付袴でお弟子さんを連れ花を持った圓菊師匠をお見かけしました
ちょっとジンとしました
3. Posted by Takeni   2009年10月27日 12:14
>candyさん
ご無沙汰しております。

「色紙と原稿展」、楽しそう〜。先日オープンした葛飾区中央図書館にも同様の展示があるんです。眺めているだけで楽しくて。

ぜひ訪問させていただきますね。

>ヘビーユーザーさん
あら、いいシーンをご覧になりましたね。

私、この本ですっかり円菊師匠のファンになってしまいました。教えていただいてありがとうございます。

で、CDかDVDをと思ったけど、江東区には所蔵なし。
あ、文京区に「ぎんざらいぶ」が全4巻とも揃っているようですね。借りてみます。
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