+--June 29, 2008--+
生きている図書館
マイミクさんに教えてもらって、昨日の朝日新聞の国際面「生きている図書館」という記事を読んだのですが、私はちょっとこういうものに諸手を挙げて賛成できないんですよね。
「生きている図書館」というのはヨーロッパでやっている活動で、朝日新聞の文章を引用すると
偏見を持たれやすい何らかの属性を持った人って、その属性だけでその人ができあがっているわけではないですよね。性別、国籍、身体的特徴などから、朝御飯はパンが好きかご飯が好きかみたいな一見些細なことまで含めて、いろいろな要素でその人がその人たりえていると思うのです。偏見をなくすというのは、とかく取り上げられがちな属性を、その他多くの属性のうちの一つとして扱うことであって、この活動のように一つの属性を取り上げて「本」化するというには、私は何か違和感を感じてしまうんですよね。
それに偏見って、負の偏見だけじゃなくて、正の偏見みたいなものもあります。『ゲイはなよなよしていて気持ち悪い』というような考えだけが偏見ではなく、『ゲイの人は(いわゆるおネエMANSな人たちのように)おしゃれで明るい』と決め付けるのも偏見。ある属性を持つ人一人の話を聞いて、その属性を持つ全ての人を理解した気になるのも違いますよね。当たり前なんですけど、同じ属性を持っているからって性格や考え方が同じとは限らなくて、結局ある人を理解するには、その人を構成しているある属性を取って判断するのではなく、総合してその人を見ないと理解なんてできない。
まあ、私の意見も理想論的なところもあって、一般の理解が足りないことに関しては、こういうやり方でもいいから知らしめる方が先だというのもあるのでしょうが。少なくとも私個人としては、ある人の一つの属性だけをとってその人を見るようなことはしたくないと思うのです。
「生きている図書館」というのはヨーロッパでやっている活動で、朝日新聞の文章を引用すると
元マフィア、移民、性転換者…。市民がふだん近づきにくいと思っている人たちを図書館に招き、話を聴きたい入館者に「本」として貸し出す。というもので、知ることで偏見をなくそうという意図の活動なのですが、私にはいろいろな属性や過去の行動のうち一つを取り出してその人のことを扱うこと自体が偏見から逃れてないという気がしてならないのです。
偏見を持たれやすい何らかの属性を持った人って、その属性だけでその人ができあがっているわけではないですよね。性別、国籍、身体的特徴などから、朝御飯はパンが好きかご飯が好きかみたいな一見些細なことまで含めて、いろいろな要素でその人がその人たりえていると思うのです。偏見をなくすというのは、とかく取り上げられがちな属性を、その他多くの属性のうちの一つとして扱うことであって、この活動のように一つの属性を取り上げて「本」化するというには、私は何か違和感を感じてしまうんですよね。
それに偏見って、負の偏見だけじゃなくて、正の偏見みたいなものもあります。『ゲイはなよなよしていて気持ち悪い』というような考えだけが偏見ではなく、『ゲイの人は(いわゆるおネエMANSな人たちのように)おしゃれで明るい』と決め付けるのも偏見。ある属性を持つ人一人の話を聞いて、その属性を持つ全ての人を理解した気になるのも違いますよね。当たり前なんですけど、同じ属性を持っているからって性格や考え方が同じとは限らなくて、結局ある人を理解するには、その人を構成しているある属性を取って判断するのではなく、総合してその人を見ないと理解なんてできない。
まあ、私の意見も理想論的なところもあって、一般の理解が足りないことに関しては、こういうやり方でもいいから知らしめる方が先だというのもあるのでしょうが。少なくとも私個人としては、ある人の一つの属性だけをとってその人を見るようなことはしたくないと思うのです。
この記事へのコメント
1. Posted by とみなが
July 01, 2008 22:31
うーん、私の印象は全く逆で、「ある一つの属性で特徴づけられる人と話すことで、その人にもいろんな属性があるということがわかる」ための活動だと思ったんですが。
でも、「貸し出される」方も、それなりに覚悟がいるというか、普通に語れるまで吹っ切れてるとしたら、それはそれで、特殊なケースな気がしたのも事実です。
小さいころから普通に接していれば違うのかなぁ。
ゲイなんかは、ここんとこ普通になってきていて、特殊な偏見も減りつつあるのかもですが・・・って、思うのも、自分が基準だから、わからんな。
まあ、自分の見方を信じながらも限界は認識して生きていくしかないってことかも。
でも、「貸し出される」方も、それなりに覚悟がいるというか、普通に語れるまで吹っ切れてるとしたら、それはそれで、特殊なケースな気がしたのも事実です。
小さいころから普通に接していれば違うのかなぁ。
ゲイなんかは、ここんとこ普通になってきていて、特殊な偏見も減りつつあるのかもですが・・・って、思うのも、自分が基準だから、わからんな。
まあ、自分の見方を信じながらも限界は認識して生きていくしかないってことかも。
2. Posted by
Takeni
July 02, 2008 03:41
>「ある一つの属性で特徴づけられる人と話すことで、その人にもいろんな属性があるということがわかる」
確かにそこまで話し込めれば、理解が深まりますよね。
ただ、「元マフィア」「移民」「性転換者」、、、といった目録があって、じゃあ今日は「性転換者」を借りようということにしたら、やっぱりその性転換体験ばかりを聞くということになりがちじゃありません?
まあ、どんな話でも、知らずと人柄などが見えてくるってのはあるか。
>自分の見方を信じながらも限界は認識して生きていく
そうですね。限界は認識しつつも、限界を超える、あるいは限界にまで近づく努力は怠らずにとでもいうか。
確かにそこまで話し込めれば、理解が深まりますよね。
ただ、「元マフィア」「移民」「性転換者」、、、といった目録があって、じゃあ今日は「性転換者」を借りようということにしたら、やっぱりその性転換体験ばかりを聞くということになりがちじゃありません?
まあ、どんな話でも、知らずと人柄などが見えてくるってのはあるか。
>自分の見方を信じながらも限界は認識して生きていく
そうですね。限界は認識しつつも、限界を超える、あるいは限界にまで近づく努力は怠らずにとでもいうか。
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