+--June 29, 2008--+
「たい焼の魚拓」宮嶋康彦

「たい焼の魚拓」読了。
たい焼きの型と言われたら、私などは大きい板に同じ型がずらりと並ぶタイプを思い浮かべるのですが、1つの型が鋏の先についている一匹焼きタイプのものもあるのだという。趣味でたい焼きの魚拓を取っている著者が、年々少なくなっている一匹焼きタイプ(著者は「天然物」と命名。ちなみに板に同じ型がずらりと並ぶタイプは「養殖物」)を求めて全国を回って集めたたい焼き魚拓集です。
この本を読む限り、どうも普通の魚拓のように本当の墨をつけているみたいですね。何かしらの食べられる着色料を使ったりするのではなく。で、墨をつけた皮は保存して、もう一方の皮と中身は食べちゃうのかな。ときには、路上に道具を並べて魚拓を取って不審がられたりして、いやいや面白いことをする人がいるものです。
本としても、たい焼きの写真が全くなく、魚拓と文章のみ(唯一、一匹焼き型の写真が1枚掲載)なのがいいですね。こう書くと単調な本と思えてしまうかもしれませんが、魚拓も大きさ・ポーズ・表情がそれぞれ違うし、魚拓を取ることに対する店の主人の対応もそれぞれ違っていて、いいんだよなあ。魚拓の輪郭がくっきりしているものとぼやけているものがあるのは、皮の質感の違いかな。それに、拓を取ったときのたい焼きの温度も関係あるのかもしれませんね。
これまでは、たい焼きを手にしたらすぐに食べてしまっていた私ですが、今度はじっくり姿かたちを見てから食べてみようと思います。
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